丸亀競艇場(香川県)
1952(昭27)年〜

1945(昭20)8月15日:太平洋戦争の終結により地方経済の疲弊も一段落したが、復興の足音は遅々として進まず
地万公共団体の財政は苦しく、何等かの施策をと模索していた時期である


時あたかも現
全国モーターボート競走会連合会長笹川良一氏の提唱にかかるポートレースの気運がたかまり
香川県内でも立地条件その他もっとも適している場所を物色し始めた

第一候補地高松市専売公社東側理立地
第二候補地丸亀市港湾及び第三候補地大川郡安戸池、仲多度郡満濃他
急を要する計画の為
第二候補地の
丸亀市が奔走の末に内定した

丸亀市は、香川県のほぼ中心地に位置し
四国縦断並びに横断鉄道(土讃線及び予讃線)の岐占州でもあり最適と思われる
以上が施行と設置の理由である



1952(昭27)年1月30日:社団法人香川県モーターボート競走会設立認可

同年4月、競走場事前審査の決定通知を受けモーターボート競走を行なうことのできる市として指定された
丸亀市は本格的な工事に着手
公有水面の埋立、建物関係も埋立と並行して着手、モーター及びボートの購入等
十月完成を目標に突貫工事にふみきった

敷地造成並びに競走場浚渫工事
総面積:37,500平方米
工事費:3,726万円
建築工事総床面積:3,968平方米
工事費:1,670万円
設備費:855万5千円
救難・連絡用モーターボート購入費:40万円
事務費:18万5干円

合計:6,310万円

【ボート】
最新国艇型ランナーバウトA級:20隻
ロケット型ステッパー、ハイドロプレンB級:20隻
普通ステッパー、ハイドロプレンA級:10隻
合計:50隻
この上B級ランナーバウト20隻を追加して荒天時に備えた

【モーター】
ミクロA級(7.5馬力):10台
ウェストベンドA級(7.5馬力):10台
ヤマトB級(15馬力):20台
キヌタ(7.5馬力):20台
合計:60台

購入先は次の三社
国際競艇興業株式会社
日本モーターボート株式会社
東京ボート株式会社


共催者には善通寺市、琴平町、満濃町、詫間町、多度津町、宇多津町、並びに飯山町の一市六町という
多数の市、町が加わり
競艇事業組合を設立、名称を善通寺市ほか六町競艇事業組合と名づけたられた


1952(昭27)年10月31日:
丸亀競走場初開催(施行者:丸亀市
建物関係は完全には仕上がってなかったが、一応所定の規格に合格し
工事も手なおし程度を残し、第一回
丸亀ポートレースがスタートした


その後、綾歌町、琴南町、仲南町、仁尾町も共催者に加わり
善通寺市ほか7町競艇事業組合

善通寺市ほか10町競艇事業組合

途中で脱退した町もあり
現在は
香川県中部広域競艇事業組合という名で主催されている



<昭和46年度・丸亀市・善通寺ほか7町主催・連勝単式勝舟投票券>



香川県丸亀市富士見町4−1−1